大腸内視鏡検査について

大腸の状態を内側から確認
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、先端に小型カメラのついた柔軟なスコープを肛門から挿入し、大腸の内側を直接観察する検査です。検査中の映像はモニターに映し出され、ポリープや炎症、がんの疑いがある部位があれば、その場で組織を採取できます。当院では、患者さまのご負担を抑えるために、検査時の苦痛をできる限り抑え内視鏡検査をご提供しています。「内視鏡検査はつらそう」「以前受けたがつらかった」とご不安のかたも、安心してご相談ください。
こんな場合はご相談ください
- 腹痛や血便がみられる
- 家族・親戚に大腸がんになった人がいる
- 便秘や下痢が続く
- 前回の大腸カメラから3年以上空いている
- 以前よりも食欲が落ちた
- 以前、大腸ポリープを指摘されたことがある
- 40歳以上で、一度も大腸カメラを受けたことがない
- 整腸剤を飲んでも症状が良くならなかった
当院の大腸内視鏡検査の特徴

大腸内視鏡検査実績
3,000件以上
2018年〜2025年
消化器領域に精通した医師による
確かな検査・治療
当院では、消化器内科を専門とする医師が診療・検査を担当しています。累計検査実績は3,000件(2018年〜2025年)あり、難易度の高いESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)の治療経験も豊富です。確かな知見と技術を活かして、早期発見・早期治療を目指した診療体制を整えています。

胃・大腸の内視鏡検査、
どちらにも対応
当院は、大腸内視鏡検査に加えて胃内視鏡検査(胃カメラ)にも対応しています。腹部の不調や排便の異常とともに、胸やけ、胃もたれなどの症状があるかたも、まとめてご相談いただけます。胃と腸の両方を確認することで、消化器全体の状態を把握し、適切な治療へとつなげていきます。
ケースによっては同日検査も可能
患者さまのご希望や症状に応じて、胃カメラと大腸カメラの同日検査も可能です。「できるだけ通院回数を減らしたい」「前処置を一度で済ませたい」といったご要望にお応えできるよう、検査日程や体調を確認しながら、医師が判断いたします。詳細は診察時にご相談ください。

患者さまのご負担をできる限り
軽減した内視鏡検査を実現
患者さまの苦痛や負担をできる限り軽減するために、当院では、二酸化炭素送気法や浸水法を取り入れた大腸内視鏡検査を行っています。これらの手法により、検査中の痛みやお腹の張りを軽減できます。また、検査中に大腸ポリープなどが見つかった場合は、その場で切除を行うことも可能です。患者さまのご希望をしっかりと伺いながら、適切な治療方をご提案いたします。
眠ったまま検査を受けられます
検査への不安や緊張をやわらげる方法として、当院では「静脈内鎮静法」による大腸内視鏡検査を実施しています。静脈から鎮静剤を投与することで、うとうと眠ったような状態で検査を受けられるため、苦痛を感じにくく、リラックスして臨むことができます。検査が初めてのかたや、過去に辛い思いをされたかたにもおすすめです。ご希望の際は、診察時にお知らせください。
※体質や内服薬などで鎮静剤の効果に個人差が出る場合があります。

プライベートな空間で
リラックスして検査に臨めます
患者さまのプライバシーと快適性を重視し、下剤を服用する前処置の場所をお選びいただけます。リラックスできるご自宅での準備はもちろん、院内にはトイレ付きの完全個室もご用意しております。院内個室なら、周りを気にすることなく、医師や看護師のサポートを受けながら安心して過ごせます。大腸内視鏡検査が初めてのかたや遠方からお越しのかたでも、不安なく検査に臨んでいただける環境を整えておりますので、お気軽にご相談ください。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の流れ

事前診察
事前診察では、体調や消化器症状などを丁寧にお伺いします。また、大腸内視鏡検査の適応や安全性を確認するために、血液検査で各種感染症や血小板の数値などを精査します。半年以内に同様の血液検査を受けたことがある場合、検査結果をお持ちいただければ再検査は不要となることがありますので事前にお知らせください。

検査前日〜当日の準備
検査前日は、夜9時頃までに消化の良い食事を済ませてください。それ以降は、お水やお茶などの水分のみ摂取可能です。検査当日は朝食を食べずにご来院ください(少量のお水やお茶は可)。内服中のお薬があるかたは、事前にかかりつけ医にご相談をお願いいたします。

ご来院・受付
ご予約いただいた日時にご来院いただき、受付をお済ませください。受付後は、看護師より検査の流れについて改めてご説明し、前処置を行います。

前処置
前処置では腸の中をきれいにするために下剤(腸管洗浄剤)を飲んでいただきます。飲み方や時間は当院スタッフが詳しくお伝えしますので、ご不明点やご不安がございましたら、お気軽にお尋ねください。前処置が終了した後は、検査着にお着替えいただきます。

検査準備・大腸内視鏡検査
肛門から内視鏡を挿入し、検査を実施します。検査中の苦痛を軽減したいかたには、鎮静剤を点滴から投与し、うとうとしている間に検査を終える方法もご用意しています。鎮静剤なしで検査を受けることも可能ですので、ご希望に応じてお選びください。

検査後の安静(リカバリー)
鎮静剤を使用した場合は、検査後に1時間ほど院内でお休みいただき、しっかり目が覚めるまで経過をみます。スタッフが定期的に体調確認を行い、安全に配慮します。

検査後結果のご説明
検査終了後は診察室で内視鏡の画像を一緒に確認しながら、医師が結果について詳しくご説明いたします。必要に応じて今後の治療方針や追加検査についてもご案内いたします。わからないことやご不安があれば、どんなことでもお聞かせください。
※鎮静剤を使用した場合、結果説明が後日になる場合もございます。

ご帰宅
検査が終了したら、ご帰宅いただけます。検査後、まれに腹痛などの症状が残ることもあります。気になる症状がみられたら、遠慮なくご相談ください。
費用について
大腸内視鏡検査の費用について
当院では保険診療に基づいて大腸カメラ検査を行っており、自己負担額は検査内容に応じて異なります。検査費用は短期滞在手術等基本料や制度上の変更によって変動する可能性があります。詳しくは当院スタッフまでご確認ください。
料金表
検査 | 費用 | ||
---|---|---|---|
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
異常なし | 約2,000円 | 約4,000円 | 約6,000円 |
---|---|---|---|
生検のみ | 約3,500〜6,000円 | 約7,000〜12,000円 | 約10,000〜18,000円 |
ポリープ切除術 | 約8,000円 | 約16,000円 | 約20,000〜35,000円 |
※表示金額は全て税込みです
お支払方法
当院では、下記のお支払方法が可能です。
- 現金
- 現金でのお支払い
- クレジットカード
- ※自費診療のみ
VISA/JCB/
Mastercard/など
医療費控除について
1年間(1月1日~12月31日)に10万円以上の医療費を支払った場合は、医療費控除によって一定の金額の所得控除を受けることができます。ご自身の支払いに限らず、生計を共にするご家族さまが支払った医療費も対象となります。詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。
国税庁のホームページ注意点・リスク・副作用
リスク・副作用について
・検査の前日から医師の指示に合わせて絶食をしていただく必要があります。
・静脈内鎮静法を用いた検査では、検査後にお車や自転車などの運転を控えていただきます。
・定期的に服用しているお薬や持病がございましたら、事前にお伝えください。
・検査終了後は、体調不良や異常がないことを確認してからご帰宅となります。